【歯科会員・スタッフ対象】根面う蝕の予防と最新の接着修復 ~根面う蝕を考える~
講師
吉山 昌宏 先生
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野教授
12月21日(土)19:00~21:00 広島県民文化センターふくやま 地下1F「文化交流室」
-講演要旨-
超高齢化社会に突入した現在、8020達成も現実的になってきつつあり、歯の欠損の第一要因としての歯周病に対する予防・治療に臨床家は奔走してきた。ところが近年、高齢者の根面う蝕の多発傾向とそれに伴う知覚過敏が問題視されてきており、2014年4月の診療報酬改定では「自立度が低下した在宅等で療養を行っている者の初期根面う蝕に対するフッ化物歯面塗布」が評価された。すなわち、自立度が低下した有病高齢者では、口腔ケアもままならない状況にあることを示唆していると思われる。また、健常な高齢者であっても、根面う蝕、さらには知覚過敏に対する認識の欠如も背景には存在していると思われる。
そのような中、在宅訪問診療の現場、臨床の現場として、実際の根面う蝕の治療、さらには知覚過敏への処置、とくに上顎臼歯部などは非常に困難であることが認識されており、治療というよりは予防・進行抑制的なアプローチが主とならざるをえないと考えられる。すなわち「う窩発生以前の取り組み」に対するメルクマールが必要と言える。
そこで、高齢者の根面う蝕の最新の診断法を述べるとともに、高濃度フッ素配合歯磨剤の応用やフッ化物塗布、各種薬剤塗布、接着性フロアブルレジン修復やグラスアイオノマーセメント修復の中でなにが有効なのかを考察してみたい。特に私が長年提唱しているモディファイド・シールド・レストレーション(MSR法)についても紹介したいと考えている。
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