集団的個別指導の実施に係る緊急要請書
厚生労働大臣 加藤 勝信 様
中四国厚生局局長 小森 雅一 様
集団的個別指導の実施に係る緊急要請書
厚生労働行政、医療行政へのご尽力に感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が猛威を奮うなか、医療機関は、公衆衛生と住民福祉の期待に応えるべく、懸命に医療活動を続けています。しかしながら、現時点の県内感染者は増加の一途を辿り、第7波の収束が見える状況ではありません。厳重な感染対策、迅速な検査と治療、医療へのアクセス困難事例を最小限に抑えるため人的配置など、長引く感染症対応は、医療機関および医療従事者の神経をすりへらし、負担を蓄積させる状況となっています。
公衆衛生の観点から、新型コロナについては診療報酬上の特例が設けられ、経費負担の軽減を図る一助ともなりました。しかしながら一方で、これらの特例点数が平均点数を押し上げ、集団的個別指導の対象となることを憂慮する事態ともなっています。公衆衛生に積極的に協力することで、感染症対応下での集団的個別指導に選定され、負担が増えるとなれば、感染症対応の足枷にもなりかねません。指導大綱の見直しが必要であるのはもちろんですが、感染症下での高点数には、事情を斟酌する仕組みを採用すべきものと考えます。また、感染者数、関連死亡者数が増加するなか、医療機関の診療応需体制に影響する集団的個別指導の実施も、配慮が必要と考えます。
つきましては、医療機関が地域医療と公衆衛生の確保を最優先とし、新型コロナ感染症に全力をあげて取り組めるよう、以下の点について要請いたします。
【 要請項目 】
一、2022年度集団的個別指導の対面実施を見合わせ、冊子の配布などによる指導としてください。
一、診療報酬における新型コロナウイルス感染症の特例点数を考慮し、高点数であることのみを理由とした集団的個別指導を行わないでください。
2022年8月24日