【歯科会員・スタッフ対象 オンラインセミナー】高齢者の口腔機能低下とオーラルマネージメント ―口腔機能管理(口腔機能低下症)に必要な基礎知識―

講師:髙橋一也 先生(大阪歯科大学高齢者歯科学講座主任教授)

【講演要旨】

人は、加齢に伴う老化が引き起こす口腔機能の低下から、逃れることはできない。しかしタイミングと方法によっては、機能低下の速度を遅らせることはできる。そのため高齢患者の口腔機能に対し、歯科医師は予断を持ってむき合っていかなければならない。口腔機能の変化を注視しなければならない重要な項目は、先に決定された口腔機能低下症の診断基準からも推察する事ができる。日頃からポイントを押さえておくことが大事だ。口腔機能低下症は口腔不潔、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下の7 つの要素から成り立つ。今回はその要素に沿って、口腔機能評価と管理のポイントについて考えていきたい。